小上がり畳スペースとカウンター

2020-10-30 · 家づくり考・建築メモ

こちらの小上がりの畳スペースは、様々な要素を含んでいます。

まず、小上がり段差を利用し、収納スペースと腰掛けとを兼ねています。
椅子や収納家具を選ぶのも楽しいですが、腰掛にすればそれらの家具の購入は不要になります。

腰掛部分をキッチンに対面させてカウンターを設けていますので、ダイニングテーブルのようにも使えます。
写真のように、家事の合間の奥様スペースとしても良いですし、帰宅が遅く食事のタイミングが遅くなる時のご主人様の食事スペース、おうちバー、朝食をパパっと済ませるスペースとしても利用できます。
お子様が小学生くらいなら、宿題スペースとしても活躍しそうです。

畳スペースは、ちゃぶ台を置いて食事をするスペースとして利用します。お子様が小さいならお昼寝スペースとして、休日にはご主人様がゴロンと横になる場所にもなります。

同じ場所でも、使う時間、使う人によってその場所の意味合いが変わる、多様で便利な空間。
イメージの出発点が、「和室」「畳コーナー」「ソファ」「収納スペース」「ダイニング」と様々入り混じってこちらの形に落ち着きました。

デザイン面で特に気を配ったのが、座る面の「縁」です。
目に触れる部分を薄く絞ることで畳を用いた場合の重厚感が少し和らいで軽い印象になります。
縁の水平面も程よい幅とすることで重厚すぎず軽すぎない 和とも洋ともそれ以外とも感じられるように。
シンプルな空間に寄せるために、畳は縁のない正方形のものを用いています。

他の空間と少しテイストを変えることで、日常にちょっとしたアクセントが生まれ楽しみも増えそうです。


2020.10.30 栗山祐子

 

  この記事で紹介したお家は  


 いろはの家(名古屋市) https://www.dikta.jp/work-detail.html?id=41

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