工事請負契約について(その1)

2009-04-03 · 建築相談のこと

契約は契約書の鏡(表書き)、約款、見積書、図面がセットになります。



なかでも約款は、工事や支払いに関するルールやトラブルが生じた場合の解決方法などを定めた重要なものです。その内容をよく理解してから契約をしてください。
一回読んだだけでは理解できずに、数本の色鉛筆を片手に何度も繰り返し読むことがあります。分からなくて当前ですから、分からない事は担当者にトコトン聞いて、親戚や友達にも相談して納得した上で契約するようにしてください。

請負者が建築主と契約を結ぶ時に用いる契約書には様々なものがありますが、独自形式を用いる事例も多く見受けられます。

数ある契約約款の中でも、『民間(旧四会)連合会協定』の約款が、請負側が用意する契約書の中では、一番建築主サイドに立った約款だと言われています。この 約款は旧四会(日本建築士事務所協会連合会、日本建築士会連合会、日本建築家協会、建築業協会)が共同してまとめたもので、現在では日本建築学会や全国建 設業協会なども約款作成に加わり現在の形となっています。
私はこの約款は請負者に建築主にも至って公平な内容だと思っています。

契約書は請負者側が用意することが殆どですが、『民間(旧四会)連合会協定工事請負契約約款』を用いる工務店でしたら契約に関しては概ね安心と考えて差し支えありません。ただし、契約とは双方の合意ということですので、例え民間連合会のものでも納得いかなければ請負者と協議してその内容を盛り込むことができます。
民間(旧四会)連合会の約款でも不十分だという意見もあり、日本弁護士連合会が「消費者のための家づくりモデル約款」をまとめています。日弁連の約款については、日を改めて書くことにします。

民間連合会の契約約款に基づいた契約で、不利な特約を付けていなければ概ね問題ないと考えますが、独自形式の場合は注意が必要です。

約款のポイントについては次回、説明いたします。

 

  この記事を書いた人 

  原田 久( 建築家 / 一級建築士 )

有限会社 ディクタ建築事務所 代表取締役

愛知県北設楽郡設楽町出身
豊田工業高等専門学校建築学科卒業後、大阪の建築家・出江寛氏に師事。
出江事務所退社後、ハウスメーカー、ゼネコンを経て1998年設計事務所開設。
豊橋・豊川・蒲郡・新城等の愛知県三河地域で、住宅専門の設計事務所として
クライアントと一緒に楽しく丁寧な家づくりをしています。

1998~2004 豊田高専建築学科 非常勤講師
1998~2001 利幸学園 中部ビジネスデザインカレジ インテリア科 非常勤講師

ブログ(プロジェクト進行状況の紹介)  https://www.dikta.jp/blog/
コラム(家づくり全般について)     https://www.dikta.jp/column.html 

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