弟子入りの日に思うこと

2020-03-22 · 雑感戯言

30年前の3月22日。
まだ二十歳だった私は、大阪の出江先生のもとへ弟子入りしました。



希望と不安で胸がいっぱいになりながら、
この表札を見上げた日のことを、今でもはっきりと覚えています。

出江事務所に入った私は――

図面の書き方が悪いとどつかれ、
報告の仕方が悪いとどつかれ、
現場監理が悪いとどつかれ、
建築に対する姿勢が悪いとどつかれ。

何も知らず、何もできなかった私に、
出江先生は実に厳しく建築を叩き込んでくださいました。



抑揚が激しく、感情を包み隠さない方でしたから、
本当に激しく怒鳴られ、激しくどつかれました。

恐かったし、痛かったのです。
本当に。

それでも、そうして叩き込まれた出江のエッセンスは、
30年を経た今も、無意識のうちに顔を出すことがあります。

ふとした瞬間に気づくと、
「先生の教えが身についたのかな」と、
ひとり嬉しく思うことがあります。

今になって思えば、
どつかれ、叱られ続けた日々は、
私にとってかけがえのない、実に贅沢な時間だったのだと思うのです。

毎年3月22日が来るたびに、
若かりし日の自分を思い出し、
静かに気持ちを引き締めています。


2020.03.22 原田久

  この記事を書いた人 

  原田 久( 建築家 / 一級建築士 )

有限会社 ディクタ建築事務所 代表取締役

愛知県北設楽郡設楽町出身
豊田工業高等専門学校建築学科卒業後、大阪の建築家・出江寛氏に師事。
出江事務所退社後、ハウスメーカー、ゼネコンを経て1998年設計事務所開設。
豊橋・豊川・蒲郡・新城等の愛知県三河地域で、住宅専門の設計事務所として
クライアントと一緒に楽しく丁寧な家づくりをしています。

1998~2004 豊田高専建築学科 非常勤講師
1998~2001 利幸学園 中部ビジネスデザインカレジ インテリア科 非常勤講師

ブログ(プロジェクト進行状況の紹介)  https://www.dikta.jp/blog/
コラム(家づくり全般について)     https://www.dikta.jp/column.html 

豊川市, 愛知県, JPのHouzz登録専門家原田久クライアント様から、家づくりSNS「HOUZZ」にレビューを頂いてます。
よろしければ、こちらのサイトも併せてご覧ください。

 

豊橋、豊川、蒲郡、岡崎、豊田、設計事務所と創る注文住宅|有限会社 ディクタ建築事務所

ディクタ建築事務所 / Dikta architects office

pageup