家づくりを始めてみると、チラシやCMで見かける「坪○○万円」といった金額以外に様々な費用が必要となり、 その金額の大きさに驚かれる方が多いのではないかと思います。
注文住宅の場合、広告で見かける金額は建物本体の費用(本体工事費)を示しているのですが、 この本体工事費以外にも、別途工事、諸費用、税金など多くの費用が必要です。
敷地の条件や建設に至る経緯によって必要になったり、そうでなかったり、個々の事情により異なることから、 一概に金額をお伝えできないのが難しいところ。
今日は、本体工事費以外に必要な費用についてのお話です。
■ 設計監理料
設計事務所に依頼すると高額ですが、工務店でしたら比較的安価にあがります。
設計事務所の設計監理料の相場は、工事費の約12~15%です。 住宅でも300万円とか400万円といった設計料になりますので、少ない金額ではありません。
諸費用と別途工事を含めた家づくりの総額を考えると、なかなか厳しい金額です。 設計に価値を見出せないのなら、設計事務所という選択はなくなります。
■ 別途工事費
*地盤補強( 0 or 50万~150万 )

地盤が軟弱な場合に必要です。 地盤調査によっては地盤改良が不必要なこともあります。
*外構工事(30万~500万~)

植栽、駐車スペースのコンクリート、フェンス、塀、砂利敷きなどなど。 敷地が広いほど外構工事の費用は多くなります。
植栽や塀をお子さんたちとセルフビルドで楽しむ方もいらっしゃいます。
*家具工事(0万~500万~)

購入するか、もしくは造り付けで建設会社に作ってもらうか、今まで使っていた家具を持ち込むかのいずれかとなります。 新たに購入するくらいなら、もう少し予算を掛けて隙間ななく作るという選択がお勧めです。(その分の費用は必要。)
製作家具の場合、引き出しを付けるとグンとコストがアップします。(小さな引き出しでも、1ヶ所あたり2~3万円のアップ)
*地盤調査費(15万)

スウェーデン式の調査はまったく信用できないので、高額でもボーリング調査を平行して行います。
*宅地造成・擁壁

大掛かりな工事となりますので、費用もそれなりに大きなものとなります。 擁壁は高さが増すごとに地中のベースも大掛かりなものとなりますので、もの凄い金額になります。
また、運搬の条件(距離や道路事情)によっても費用が大きく変わります。
*水道引き込み(20万~150万)

すでに引き込まれている場合は不要です。 道路の水道管敷設位置によって、工事金額が大きく変わります。(手前側の車線か、反対側の車線か) 交通量の多い道路の場合、工事が大変ですのでその分割高になります。
*浄化槽設置(40万~60万)

下水道が整備されている地域は不要です。
*解体工事費(木造の場合、坪当たり3~4万円)

*太陽光パネル(200万~400万)

■ 諸費用
*各種申請代(確認申請、フラット、省エネポイント、性能表示、長期優良住宅、低炭素住宅など) *ローン手数料(融資を受ける場合) *抵当権設定(融資を受ける場合) *表示登記 *火災保険 *農転、開発許可申請、分筆登記、測量費(必要に応じて) *消費税(現在は8%、そのうちに10%)
イラストにすると↓こんな感じ。

相談にお越しの際は、敷地の状況や融資の条件などを教えていただければ 諸費用、別途工事の概略もお伝えできます。
私たち設計事務所がコストをコントロール出来るのは、本体工事費と自らの設計監理料まで。 それ以外については、どの会社に頼んでも金額に差がなく必要となる費用です。 (外構・付帯・浄化槽など、依頼先の経費に応じて増減する項目もあります)
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この記事を書いた人
原田 久(建築家/一級建築士)
ディクタ建築事務所 代表
愛知県を拠点に、住宅を中心とした設計を行っています。
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