色を失う出来事・・・ミネ美容室さんの思い出

2013-12-10 · 雑感戯言

週末に新城のミネ美容室さんでカット&カラーして貰いました。
「もう3年になるんですよー」 早いものでリニューアルオープンしてちょうど3年になります。


お店の前では道路拡張工事が始まりました。

ミネさんは、この道路拡張に伴う建て替え工事でしたが、 実はこの道路の扱いで、色を失うような出来事がありました。

それは、計画も順調に進み、いよいよ申請というタイミングで、 「用地買収に着手してないので建築基準法的に道路扱いは出来ない」ということが発覚。頭の中は真っ白に、顔は真っ青になってしまいました。

建築は道路によって様々な制限を受けます。 接道義務であったり、容積率であったり、道路斜線であったり。

私が色を失ったのは、道路斜線がクリア出来ない恐れが生じたこと。建築は、敷地に接する道路の幅によって建てられる高さが制限されます。 簡単に説明すると広い道路に接していると高い建物が建てられますが、 狭い道路には低い建物しか建てることができません。

街中の狭い路地にある建物上階が斜めに切り取られているのを見たことがありませんか? それらの建築は、前面道路の斜線制限であのような形にならざるを得なかったのです。

道路拡張という行政側の都合で始まったこの計画で、 将来的に道路が確実であるにも関わらず道路として認めて貰えないとは・・・計画の頓挫を覚悟し損害賠償のことも頭をよぎりましたが、 協議の結果、買収予定の部分を計画上の敷地として認めて貰えることとなり、 なんとか確認を下ろして貰えることになりました。やれやれ。

私を苦しめたこの買収用地も、あとちょっとでようやく道路になってくれます(^^)


※余談ですが・・男性は美容室でカットだけだと違法なんだそうです(笑)
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  この記事を書いた人 

  原田 久( 建築家 / 一級建築士 )

有限会社 ディクタ建築事務所 代表取締役

愛知県北設楽郡設楽町出身
豊田工業高等専門学校建築学科卒業後、大阪の建築家・出江寛氏に師事。
出江事務所退社後、ハウスメーカー、ゼネコンを経て1998年設計事務所開設。
豊橋・豊川・蒲郡・新城等の愛知県三河地域で、住宅専門の設計事務所として
クライアントと一緒に楽しく丁寧な家づくりをしています。

1998~2004 豊田高専建築学科 非常勤講師
1998~2001 利幸学園 中部ビジネスデザインカレジ インテリア科 非常勤講師

ブログ(プロジェクト進行状況の紹介)  https://www.dikta.jp/blog/
コラム(家づくり全般について)     https://www.dikta.jp/column.html 

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